自宅金庫と貸金庫

空き巣から現金や有価証券などを守るため、自宅に金庫を置いている人も少なくありません。金庫は犯罪や火災から財産を守ってくれる頼もしい味方ですが、中にはまったくといっていいほど、役に立たない金庫もあります。その役立たず金庫とは、「たいして重くもなく、ひとりで持ち運びができる金庫」です。

いくら頑丈でも持ち運びされてしまえば、空き巣は持ち帰ってからじっくり開ければいいだけなのですから。かつて何かの通販で、辞書サイズぐらいのミニ金庫を見かけたことがありますが…バッグにすっぽり入ってしまうサイズと重さですよ。

こうなると、火災はともかく防犯という点では、もはや何の意味があるのか分かりません^^;

また、頑丈さに欠けていたり、開錠が容易なものもアウトです。たとえば金庫代わりに、机の引き出しなど、簡単なロッカーのようなものを使っている人もいますが、あんなものはプロの手にかかれば一瞬で開錠できますし、強度もないので素人でもカナヅチさえあれば簡単に破壊できます(経験者^^;)。

金庫は、頑丈さ・開錠の手間・そして重さの3つの条件が揃って、はじめて金庫として十分な機能を果たすものです。数十キロ程度の重さの金庫では不安。それだけしか重さがないものなら、たとえば床部分と金庫を溶接固定するなどの対策をとった方がいいと思います。

自宅の金庫よりさらに安全性が高いものを考えたいのなら、銀行にある貸金庫の利用がおすすめです。もちろん利用料はかかりますが、自宅金庫とは比較にならない頑丈さがあり、そして個人宅ではなかなかできないレベルの警備体制も整っていますので、かなり安心度が高いといえます。

貸金庫のすごさを感じたのは、阪神・淡路大震災のときです。被災地のとある銀行が店舗ごと倒壊、貸金庫は建物に押しつぶされる形になったのですが、それでも中の貴重品はまったくの無傷でした。

ただ、店舗が倒壊してガレキの山になっただけあって、さすがに貸金庫を開けられる状態になるまでには、日数がかかりましたけどね…でもその間の警備もきちんとされていたようですよ。

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