悪質水道業者にご用心!

「水のトラブル、24時間いつでもかけつけます!お気軽にお電話ください」…ポストにこういうチラシが入っているのを見たことがありませんか?

中には、「いざという時のために、目につきやすいところに貼っておいて下さい」と、ごていねいにシールとして使えるタイプのチラシを入れてくるところもあります。

しかし、この手の水道業者については、トラブルが頻発しているというのが事実です。実際に修理などを依頼すると、とんでもない金額の見積もりを出されることも少なくないからです。

いったん業者を呼んでしまうと、見積もり段階で不満が出ても、すでに目の前に来ているのに断るというのは、なかなかできるものではありません。

しかし、修理前にまだきちんと見積もってくれれば、悪徳といってもまだましな方で(悪徳にいいも悪いもないですが^^;)、さらにひどい業者だと、あれよあれよという間に修理を済ませ、最後にいきなり高額な請求をよこしてくるケースさえあります。

「だまされないように、電話で事前に料金を聞いておけばいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、悪徳業者は現場での点検時にあれこれと理由をつけて追加料金を上乗せしてくるのが常套手段です。

凄みをきかせて高額の修理を迫る悪徳業者の人間相手に、「電話で聞いた話と違うから帰って下さい」ときっぱり対応できる人がいったいどれだけいるでしょうか。

なぜこういうことになってしまうのか、というと、ほとんどの人は水のトラブルというものに特にあわててしまいがちになってしまうからです。水は生活の基本中の基本ですからね。そんなわけで、目の前にすぐ分かる連絡先があれば飛びつきたくなってしまうのも無理はありません。

しかし、ぜひここは冷静になって対処して下さい。まずは落ち着いて水道の元栓を締めるなどして、被害拡大をストップさせましょう。そして、電話する先は、いきなり水道業者にするのではなく、水道局にかけるのがおすすめです。

水道局に電話をかけると、その水道局の指定工事業者を教えてくれます。自宅から最寄りの指定業者を聞くなどして、そこに電話をかけるようにしましょう。こういった業者であれば、適正金額できちんと対応してくれます。

また、業者に電話をかける際も、「水道局に教えてもらって電話しました」などと一言そえておくと、さらによいかもしれません。

ちなみにポストに投函されているチラシにも「指定業者です」などと書かれていることもありますが、あまり相手にしないように。実は指定工事業者でもないのに、非常にまぎらわしい書き方でごまかしている場合もあるからです。

もちろん中には悪徳ではない業者もあるかもしれませんが、実際のところは呼んでみないと分かりません。それはあまりにハイリスクだと思いませんか?どんな書き方をしていても、ポスト投函で客をとろうとしている水道業者に電話はかけない、という姿勢を徹底した方が安心といえるでしょう。

あと、トイレの詰まりぐらいなら業者を呼ばずに自分で直しましょう。通称スッポンだとかカッポンだとか言われている道具「ラバーカップ」があれば、ある程度のつまりは解消できます。

便器の排水口のところにラバーカップをぎゅっと押し付けてから、一気に引く。これを何度か繰り返すだけでOKです。詰まりがなくなると、排水口に水が通っていくのが分かります。ラバーカップは家に常備しておきましょう。安いもんですよ。

また、水道については点検商法トラブルもよくあります。「この水道管は古くなっていますから…」などと言って、水道管の取替えをすすめてくる業者が来ることがあります。

あたかも水道局の方針だといわんばかりの言い回しをしてくるところもありますが、水道局から、特定の業者を派遣して、自宅の水道管工事をうながすということは、絶対といっていいほど、ありません。

水道局が管理しているのは、公道の下を走っている水道管などです。自宅敷地内にある水道管というのは、その家の所有者のいわば「私物」。私物にたいして、水道局が口出しすることも、そして特定の業者に肩入れして「水道局の代理として派遣」することも、普通では考えられないのです。

とはいえ、かなり古い家でしたら、水道管が古くなっているのはまぎれもない事実なので、交換をしたほうがいいケースも多い、というのは本当のことです。ですが、自宅にいきなりやってくる業者には頼まず、やはりこれも水道局経由で指定工事業者を紹介してもらうのが一番でしょう。

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